2010年05月09日

太陽の坐る場所

高校卒業後、十年目のクラス会。女優となったクラスメートの存在が、かつてクラスの中心人物だった人たちの心を複雑にさせる展開が、何とも言えないぐらい思い気持ちになる。五人の男女の見栄と嫉妬と葛藤が渦巻き、それぞれ隠していることが、別の人には見え透いたことで、お腹に澱が溜まりそうなぐらいドロドロしたものがあったけれど、どのお話も最後には気持ちをスッとさせてくれました。よかった。トリックに気づけなくてアレですけどね!

太陽の坐る場所

太陽の坐る場所

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本

posted by deltazulu at 16:38| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月07日

朱唇

妓女の恋と矜恃を描いた短編集。これはほんといいです。どんな美しくもてはやされても、身を売る以上、堪えきれないことは多々あり、寄り添うことすらできない悲しい結末を迎えることもある。でも、誇り高く前を向き、時に気持ちよく人を騙す様には、拍手したくなるものもありました。

「牙娘」にでてくる気が強くて情の深い女、「玉面」に出てくる利発でしたたかな女もいいけど、一番良かったのは「歩歩金蓮」に出てくる女でした。愛しさに奮えるものがありましたよ。ああ、もっと読みたかった……。


朱唇 (中公文庫)

朱唇 (中公文庫)

  • 作者: 井上 祐美子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫

posted by deltazulu at 22:46| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月04日

花迷宮

孤児の娘と助けた衛士の恋物語。娘のように慈しみ、父のように懐く。幼いころは、それでよかったふたりが、成長していくにしたがって、思いを自覚しつつも告げられない切なさ……なんだけど、伝わってくるのは、愛する思いの温かさで。離ればなれになったふたりであっても、きっと……と思ったとおりになりましたが、その甘い、ハッピーエンドが最高。
花迷宮 (幻狼FANTASIA NOVELS M 2-2)

花迷宮 (幻狼FANTASIA NOVELS M 2-2)

  • 作者: 本宮 ことは
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 単行本

posted by deltazulu at 00:01| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月01日

2010年本屋大賞第二位「神様のカルテ」

地方の病院に勤務する五年目の内科医話。寝る時間すらないような激務だけど、看護師や同僚や、同じアパートの人、最愛の妻、そして患者さんに支えられて、今日も乗り越えていく。良かった。いろんなエピソードに微笑んで、泣かされて、温かくなりました。酔った天狗のエピソードが一番好き。こんなふうに歳を重ねられたら、こんなふうに最後を迎えられたら、幸せなんじゃないかな。最後に送られた手紙に涙が止まらず、奥さんの笑顔にすっきりさせられました。
神様のカルテ

神様のカルテ

  • 作者: 夏川 草介
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/08/27
  • メディア: 単行本

posted by deltazulu at 20:21| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「船に乗れ!〈1〉合奏と協奏」

すっごい面白かった!音楽一家育ちで、チェロを初めたちょっと鼻につく男の子が、成長していくお話。挫折もあるけれど、恋をして、良い先生に出会って、オーケストラの難しさと感動を味わって。演ってるときの怒鳴りあいっぷりも楽しくなるし、我に返った後の恋のもだもだも最高でした。この恋がどうなっていくのか、続きが楽しみ。


船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

  • 作者: 藤谷 治
  • 出版社/メーカー: ジャイブ
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: 単行本


posted by deltazulu at 12:03| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月30日

ムシウタ 10.夢偽る聖者

幼馴染みとついたちょっとした嘘が、こんなにも大きな力になるとは……必要以上に引っかき回して、虫憑き同士が争うことになったけれど、みな見たい未来は一緒で。ああ、一号に指定されるとは、そういう意味もあったのかと実感させられるものがありました。皮肉を感じながらも、終わりに繋がりそうなラストがとても印象的。

ムシウタ  10.夢偽る聖者 (角川スニーカー文庫)

ムシウタ 10.夢偽る聖者 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 岩井 恭平
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/05/01
  • メディア: 文庫



posted by deltazulu at 21:00| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さびしい女神—僕僕先生

蚕嬢の故郷へ。旱の原因となってる女神は、力の大きさ故に多くの人の怖がられてて、でも王弁からすると寂しく見えて。憐憫から動く彼の考えを浅いと言えるかどうかはわからないけれど、ヘタれてても勇敢で、約束を違えずに立ち向かう姿がとても良かった。仙人じゃないからこそできたことだよなあ。神様たちもすごいけど、人もすごいよ。いや、でも、まあ、ちょー朴念仁ですけどね。僕僕先生もちょっぴり嫉妬してるみたいですが、いつか本当の姿を見せられるといいですね。
さびしい女神—僕僕先生

さびしい女神—僕僕先生

  • 作者: 仁木 英之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 単行本

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2010年04月29日

放課後の魔術師 (7)スマイル・ウィズ・ユー

面白かった!みんな大活躍で、いろんなところで男女の寄り添いがみれて、何より最後にやられました。ああ、もう、この子は! 読み終わったあと笑顔になる最終巻でした!
放課後の魔術師  (7)スマイル・ウィズ・ユー (角川スニーカー文庫)

放課後の魔術師 (7)スマイル・ウィズ・ユー (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 土屋 つかさ
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/05/01
  • メディア: 文庫

posted by deltazulu at 13:12| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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