2010年05月13日

白いへび眠る島

高校最後の夏、十三年ぶりの大祭に合わせて、帰省した悟史が、拝島に漂う違和と「あれ」の真実を知る物語。

読んでいる最中、ずっと胸がざわざわしてた。見える人に降りかかる重さが残りつつも、持念兄弟という風習が、それをはらってくれるところが良かった。光市の存在にどれほどほっとさせられたか。

「あれ」に惑わされながら、曖昧だった記憶がよみがえり、ふたりの絆が「あれ」を解き放っていく展開は、なんていうか、爽快……というのとは違うんだけど、晴れ晴れしました。島に残るもの、島から離れるものの思いはあるけれど、まだ大丈夫だなと思うばかり。

それにしても、文庫書き下ろし掌編は、いろいろ想像させてくれるなあ。

白いへび眠る島

白いへび眠る島

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: 文庫

posted by deltazulu at 22:33| ☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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