2010年05月09日

猫を抱いて象と泳ぐ

チェスと出会い、伝説のプレイヤーとなった少年のお話。チェスを教えてくれたマスターの温かさがどこまでも胸にあり、ミイラ、老婆令嬢など、チェスを通して見守り導いてくれる人たちとの出会いが温かかった。決して表に出ることはなかったけれど、常に美しさを求めて、盤上で多くの詩を残した彼は幸せだったと思う。静かだけど心に入り込んでくる物語でした。最後は涙が堪えられなかった。

猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01/09
  • メディア: 単行本

posted by deltazulu at 22:46| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

太陽の坐る場所

高校卒業後、十年目のクラス会。女優となったクラスメートの存在が、かつてクラスの中心人物だった人たちの心を複雑にさせる展開が、何とも言えないぐらい思い気持ちになる。五人の男女の見栄と嫉妬と葛藤が渦巻き、それぞれ隠していることが、別の人には見え透いたことで、お腹に澱が溜まりそうなぐらいドロドロしたものがあったけれど、どのお話も最後には気持ちをスッとさせてくれました。よかった。トリックに気づけなくてアレですけどね!

太陽の坐る場所

太陽の坐る場所

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本

posted by deltazulu at 16:38| ☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

断章のグリム(12) しあわせな王子・上

オスカー・ワイルドの「幸せな王子」がモチーフ。今までにない展開に引き込まれる。葬儀屋の元から逃げ出した死体がやばい。彼女そのものではなく、周囲の人への影響が大きすぎる。正気でありながら歪んでいく少年もさることながら、蒼衣のトラウマが暴走を引き起こしそうで不安きわまりない。これから先の展開がまるで読めないのでドキドキです。

断章のグリム 12 (電撃文庫 こ 6-26)

断章のグリム 12 (電撃文庫 こ 6-26)

  • 作者: 甲田 学人
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/05/10
  • メディア: 文庫

posted by deltazulu at 13:48| ☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メイド・ロード・リロード

売れないSF作家がライトノベルに挑戦する……みたいなお話し。舞台裏と作中作とが描かれるんだけど、なんだかふわふわとしてて、ノリが合わないや。作中作はそれなりだったけど……

メイド・ロード・リロード (メディアワークス文庫)

メイド・ロード・リロード (メディアワークス文庫)

  • 作者: 北野 勇作
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/04/24
  • メディア: 文庫

posted by deltazulu at 12:06| ☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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